2017年09月30日

ペット葬で心の整理(2)埋葬のかたちと慰霊祭

前回(1)(⇒こちら)の続き

なび犬との最期のひととき。
毛並み、顔つき、そのひとつひとつを心に刻み終えた頃、「それでは、火葬へと移らせていただきます。」とのお声掛けとともに、なび犬を乗せた台がとうとう窯へと運ばれることになりました。


お別れのセレモニーの後はどうするの?

ペットやすらぎの郷では、埋葬のかたちとしていくつかのプランが用意されています。
@共同墓地へ埋葬する
A納骨堂へ骨壺を収納する
B個別墓地若しくは樹木葬にて埋葬する
C敷地に埋葬せず、自宅へお骨を持ち帰る


このうち@を選択した場合、セレモニー終了後は火葬から埋葬まで現地の専門スタッフの方へ一任することとなります。他のペットちゃんと一緒に合同火葬が行われ、敷地内にある共同墓地へと埋葬されるので、お骨は手元に戻ってきません。
A〜Cを選択した場合は、お別れのセレモニーが終わったあとに続いて1体ずつの個別火葬が行われ、飼い主さんの手で骨壺(樹木葬の場合は木綿布)にお骨を納めます。
なび家の場合は、急なことでしたからまだまだ心の整理がつかなくて・・・お骨の状態でお家に連れて帰りたかったので、Cの自宅へお骨を持ち帰るプランでお願いしました。

ちなみに、ペットやすらぎの郷で扱えるのは、犬猫に限りません。
極小サイズならハムスターやインコちゃん、経験のある最大サイズはヤギだったそう!
そんな大型の動物を取り扱えることに驚いた私ですが、実は、窯の火力を調節して綺麗に焼き上げる技術というのは、小さい動物ほど難しいのだとか。
極小サイズが受け付けられるという技術の高さは、さすがご葬儀のプロ。


なび犬の個別火葬が完了するまでの1時間弱、同じ敷地内に建てられている待合室へと移動しまして、室内に置かれたコーヒーを頂きながら静かに過ごしました。
部屋にはセルフサービスのドリンクのほか、絵本や雑誌などの本も置かれています。

その中で、ふと「虹の橋―Rainbow Bridge」という絵本が目に留まりました。



その絵本によると、

ワンちゃんは、天国に行く手前に果てなく広がる心地良い芝生で、飼い主がやってくるのを待ってくれているんだそうです。
そこでは、病気で何も食べられなかった子も、ケガや老化で動けなくなっていた子も、
みんなみんなすっかり元気になっていて、
好きなだけおいしいごはんが食べられて、
たくさん遊びまわって、
自由に過ごしながら、その時を待ちわびているんですって。

とはいえ、時間の経ち方が異なるそうで、飼い主さんを待っているのはほんの少しの間。
いつか再び大好きな飼い主さんにめぐり逢えて、一緒に天国へと向かう日を心待ちにしている・・・というようなお話でした。

優しい色づかいの絵とともに、その書かれている言葉ひとつひとつが目頭の奥を刺激して、嗚咽が止まりません。
こんな素敵な場所で、たくさんお水も飲めて、たくさんご飯も食べられるんだ!
その光景を想像できるだけで、言いようもない不安が少しだけ和らいだ気がしました。

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なび犬ちゃん、待っててね。


しばらくして、火葬が無事に終了しましたと声が掛けられ、先程お別れのセレモニーを行った場所へと再び戻りました。そこには、すっかり骨だけになったなび犬が鉄板の上に。
収骨も、人のご葬儀と全く変わらない手順で行われました。最初にお骨の仏様と頭蓋骨を避けて、お箸を使って家族みんなでお骨上げをしました。そして残りを係の方が丁寧に納めてくださる様子を前にし、ああ、本当に亡くなってしまったんだ・・・と、ふっと実感が沸いたのでした。

両手に収まりそうなほど小さな骨壺。
いつか決心がついたら、こちらの共同墓地へ埋葬をお願いするつもりでいたのですが、結局それが実現したのは3年近く経った後・・・。
長生きだった実家のワンちゃんにお迎えがきたとき、一緒なら寂しくないかな?と踏ん切りがつき、骨壺を持参してようやく墓地内のスペースへとお骨を納めることができました。
※後日埋葬を希望する場合も、事前予約が必要です。

そばから離れるさみしさはありましたが、「もういないんだ!」という気持ちの切り替えが、より一層強く持てましたし、その場へ行けばいつでもお参りができるという安心感も支えになりました。

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↑ 共同墓地の様子。

こうして、なび犬を「葬儀」という形で丁寧にお見送りさせていただけましたが、気になるのがお値段。
いくらペットでも、お葬式は高いのでは?というイメージがあるかもしれませんが、骨壺へ納めるところまで、なび犬の場合は小型犬扱いで15,000円でした。
ここまで心を込めてご供養して頂けてこの金額、私にはとても割安に思えました。
安宅さんのお話によれば、ペット葬の取り扱いを始めた当初から、消費税などに変化はあるものの価格は変えていないそうで、他業者と比べても良心的な金額設定のようです。
⇒料金の詳細はこちら


その他の埋葬プランについて

ペットやすらぎの郷では、共同墓地のほか、3パターンの納骨プランが用意されています。

@納骨堂
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収骨を済ませた骨壺を、待合室と同じ建物の中にある「納骨堂」へ納めるプランです。
なび家のように、「まだお骨を手放すのは心苦しい」「お参りするときも、目に見える形でまだ残しておきたい」という方が選ばれているのでしょうか。遺影や思い出の品などを一緒に置くことができ、ガラス越しにいつでも会いに来れる感覚です。
こちらは初期費用(スペースの大きさによって異なります)のほか、年3,000円程度の年間管理費がかかります。3年更新なので、継続しない場合は骨壺を飼い主さんが引き取ることになります。その後はご自宅に持ち帰るか、個別墓地・共同墓地などへ埋葬されているようです。

「 ロイヤル華風庵(はなふうあん)」
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ペットやすらぎの郷から、道路を挟んだ向かいにある一角が、個別墓地「 ロイヤル華風庵」となっています。
そこには、リース契約をした敷地に墓石を立てて、ゆっくりと落ち着いてお参りが出来る個別墓地と、共同墓地のようだけれど、個別のスペースにお骨を納められる樹木葬の敷地があります。

A個別墓地
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人のご葬儀さながらに、墓石の型や石の種類を選んでお墓をたてます。
リース契約になっていて、10年間か20年間のどちらかを選びます。
こうした個別墓地で問題になってくるのが、飼い主の方が高齢になるなどして、維持ができない事情が出てくるケース。そのため、契約を更新しない場合は、お骨をさらしの布で包みなおして樹木葬へ無料で移動してくれるので安心です(個別墓地のみの対応で、納骨堂の場合は樹木葬への移動は別途料金がかかります)。

B樹木葬
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平成28年からスタートした新しいプランです。

この樹木葬がなび犬を納骨するときにあったなら、こちらにしたかった!!
共同墓地への納骨のとき、他のペットちゃんのお骨の上へザラザラーっと一緒に収めることに、ちょっと衝撃を受けまして・・・。
樹木葬って、木の下にまとめて埋めるのかと思っていたのですが、芝生に20cm間隔で穴を開けて、一匹ずつ納められるようになっていました。深さ70cmほど掘られた穴に、さらしで包んだお骨を納めます。
時が経つと、さらしとともにお骨が分解されて、自然にかえるそうです。

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↑ 芝生の上は歩くことはできません。人の樹木葬の場合は、お骨をパウダー状に粉砕するようですが、窯から出したそのままです。また穴を塩ビ管などで仕切ることもしません。

多頭飼いの方にもこの樹木葬はおすすめ。
通常は1穴1匹ずつなのですが、奥には30cm角ほどの大きな穴が用意されていて、10頭まで受け入れ可能になっています。納めるときは、一匹ずつ木の輪切りを間に挟んで重ねていくそう。

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↑ 四角い枠が、多頭飼いの方向けスペース。一度に埋葬せず、期間を空けて使用することが可能です。

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↑ 別途料金で、プレートを付けることもできます。多頭飼いの方は、元気なワンちゃんの名前を赤文字で入れています。


合同慰霊祭によるご供養

ペットやすらぎの郷を利用して何より有難かったのが、年に2回ものご供養の機会が設けられていて、その都度お坊さんがお経をあげてくださることでした。

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合同慰霊祭は、春季(4月末)と秋季(10月末)の年2回、「ペットやすらぎの郷」の現地で行われます。当日は天候にも左右されるものの、例年1,000名もの方がいらっしゃいます。
そのため、周辺には臨時駐車場が用意されるほか、勝田台駅(A-3出口付近)に無料送迎バスも配備されるのです。

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↑ 当日は誘導係の方も多く配置されていてスムーズに駐車できましたが、台数に限りがあるのでなるべく送迎バスをご利用くださいとのことです。

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↑ 4台のバスが運行するので、さほど待つこともありません。9:30〜13:30まで随時満席になり次第出発。現地から勝田台行の最終は14:15頃です。

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↑ 共同墓地でお坊さんがお経をあげてくださるのは、10時半、12時、13時半の計3回。

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↑ 個別墓地「 ロイヤル華風庵」のほうでも、共同墓地とは別に13時半から1回お経があげられます。

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↑ 献花用の花束も販売されています。

敷地の中央にある広場に張られたテントを囲んで、多くの方がご供養に集まります。
予定時刻になるとテントの中で読経が始まり、参列した順番にご焼香をあげます。
もちろんペットちゃんの命日だったり、ふと思い立った日に訪れても全く問題ないのですが、こうして厳かな雰囲気の中でご供養が出来ると、特別きちんと弔ってあげられた気持ちになれるので、年に2回の心の整理にとても有難い機会なのです。

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↑ ペットちゃんのご供養のためのお塔婆も、供養会前までに申し込めばご用意いただけます(塔婆料は1本3,500円)。

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↑ 供養会のお塔婆は、当日お坊さんの前に並べられます。読経後10日間程は園内にお供えされ、その後お焚き上げとなります。

順番に並んでご焼香を済ませたあと、送迎バスの発着場所でもある個別墓地の敷地のほうで、ヨモギ団子などの甘いものとお茶をふるまってくださいました。
ちなみに、供養会当日もペット葬を希望される方がいらっしゃるため、供養会が終了したあとの16時以降は火葬を受け入れているそうです。

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いつかは訪れる、かわいいペットちゃんとのお別れのとき。

しばらくは後悔ばかりで、ごめんね、ごめんねとばかり嘆いていたけれど、ある方から「笑顔でいてあげないと、心配で飼い主さんから離れられず、安心して天にかえることができないのよ。思い出してあげることが一番のご供養だから、ありがとうという気持ちを持ってあげて。」と声をかけられ、我に返りました。

そのとき、毎日向き合っていたはずのなび犬の表情が、はじめて笑っているように見えたんです。

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安宅さんの供養会は、今でもなび犬と向き合い、ありがとうと伝えられる大切な機会になっています。
つらいお別れは、自分で心を整理しなければいつまでも引きずってしまうもの。
そのお手伝いとして、ペット葬は本当に助かりましたので、もしもその時を迎えることがあったら、ご自身が立ち直るためにもぜひご検討されてみてはいかがでしょうか。

●安宅グループ「ペットやすらぎの郷」 047-488-4194
【所在地】千葉県八千代市下高野新道台276-7(地図
【受付時間】9:00〜(開門/9:30)
【ホームページ】http://www.pet-yasuragi.co.jp/
posted by なび犬 at 17:35| 千葉 ☁| Comment(0) | 病気と健康・予防接種他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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