今もまだ、お散歩コースを通ると気持ちが沈んでしまうけれども、それでも心の整理というか、区切りをつけることができたのは、あのときに「ペット葬」という形で送ってあげられたのが大きかったなぁ・・・と振り返ってみて思うのです。
↑ 結婚して1年ほど経って、当時のコープ隣にあったホームピックから我が家にやってきたなび犬。
⇒当時の様子
↑ 子どもさながらに毎日遊び相手をしていた日々。
⇒当時のお遊びグッズレポ
↑ 2年ほど経って、なび長男が生まれてからはなかなかゆっくり遊んであげられなかったけれど・・・それでも、子どもたちと一緒に楽しんで過ごしてきました。
↑ 8歳9か月になって、初めての大病・・・。
⇒お別れのときのこと
なび犬はそこまで老犬ではなかったことと、何しろ病状が急変してから1週間足らずで旅立ってしまったので、前もって「お別れのとき」のことをしっかり考える機会がありませんでした。
ワンちゃんを飼うまでは、こんなにも家族の一員として大きな存在になるものとは想像がつきませんでしたし、まだ息子たちが生まれる前に飼ったなび犬は、自分にとって子ども同然の存在。
きっと、まだ若く元気そうにしているうちは、我が家と同じようにまだまだ先のコト・・・と思っていらっしゃる方が多いのでは?
あまり考えたくないことだけれど、大切なペットとの急なお別れに困らないように、今回はなび家のケースをご紹介します。
ペットとさよならする場合、どんな方法があるの?
一般的には、
@自宅など所有地に埋葬する
A保健所や清掃センターへ持ち込み焼却処分してもらう
B民間のペット葬を利用する
といった方法があります。
@自宅など所有地に埋葬する
所有している土地であれば埋めることが出来るのですが、臭いなど衛生上の問題があるので、所有地に埋葬する際は遺骨の状態で埋めたほうが安心らしいのです。そのため、お骨にしてもらう工程の「火葬」だけ、民間業者を利用する方も多いんですって。
その場合、「移動火葬車」を呼んでペットを火葬してもらう方法もあるのですが、悪質な業者も少なくないそうで、よく聞くトラブルが『窯に入れている最中に、「この時間だと焼ききれない」と追加料金を請求されてしまう』というもの。
このままでは生焼けで出すことになりますよ?と脅され、提示されていた以上の金額を支払うことになるらしい…!
他にも、共同墓地に埋葬してくれるという民間業者に託したら不法投棄されていたとか、火葬後に別の骨を渡されたなど、心配な話が尽きません。
なび家の場合は持ち家のため@でも可能でしたが、もしかしたら今後引っ越すかもしれません。そのうえ、『あまり庭などにペットを埋めるのは良くない』ということを義母から耳にしたこともありまして…(忘れられないとか、仏教的な考えから来るようです)。
庭に埋めることはしませんでした。
公園は埋めたらダメですよ!
A保健所や清掃センターへ持ち込み焼却処分してもらう
このケースが一番多いのではないかしら?
我が家も、Bを知らなければ「八千代市清掃センター」を利用する予定でした。
八千代市清掃センターを利用する場合、
動物を清掃センターへ持ち込む費用は、1体につき1,010円(29年1月時点)です。
⇒詳細はこちら http://www.city.yachiyo.chiba.jp/23000/page100149.html
焼却だけ利用できればとも思ったのですが、清掃センターでは遺骨や遺灰の返却が出来ません。なので、持ち込んだら、そこでお別れ…
B民間のペット葬を利用する
なび家が選んだのは、この方法でした。
ただ、ペット葬に関しては人のように法律が整備されていないため、問題が多発している業界でもあります。先程の移動火葬車のトラブルのほか、例えば渡したペットと全く別の遺骨が送られてくるとか、『所定の場所に埋葬します』と言っておきながら、不法投棄されていたケースなどなど。
そうしたトラブル、実は後になって知りました。
たまたま、やちなびレポートを通して知っていた八千代の葬儀社「安宅(あたか)」さんのグループにペット葬を扱うところがあると聞いていたので、その時は『人のご葬儀で八千代で長く信頼されている安宅さんなら、ペット葬も安心してお願い出来そう・・・』という思いもあって、他と比較することもせずお願いしたのです。
今、こうして落ち着いてから調べてみたら、安宅さんは35年ほど前からペット葬を取り扱っている、業界でも先駆け的な存在で、改めて『トラブルも一切なく、とても良心的なところでお願い出来てよかった!』と思っています。
↓ 安宅グループの「ペットやすらぎの郷」
ホームページ http://www.pet-yasuragi.co.jp/
『創業当時は、ペットは庭などに埋めてしまうことが一般的でした。仏教の考えでも、畜生界は人間と別だとされていて、いくら大切な家族とはいえ一緒のお墓に入れることはタブーとされていました。安宅の創業者がドーベルマンを飼っておりまして、実体験としてペット葬の必要性を感じたこともあり、専用の霊園をつくることにしたのです』(安宅さん談)
「ペットやすらぎの郷」に依頼する
なび犬が息を引き取ったことが分かって、夕方頃にすぐ電話で連絡をしました。
そして、翌日の窯が空いている時間に予約を取りました。
小型犬だったので直接持参するのは問題ありませんでしたが、お迎えに来ていただくことも出来るので、大型犬など持ち込みが困難な場合にはとても助かります。
※詳しくはこちらをご参照ください
⇒「大切なペットが亡くなったら」(ペットやすらぎの郷ホームページ)
↑ 旅立つ前日の様子。急激に毛の色が抜けてカサカサになり、体温が上がらないのかすごく寒そうにしていたので、こたつで過ごしていました。足に巻かれているピンクのテープは、点滴用・・・もうこの後病院へ行くことも無かったけれど。
最後の数日は、アンモニアのような、何とも言えない臭いがひどくてそばにいるのも大変だったのに、なび長男は一緒にこたつへ入って、愛おしそうになび犬を撫でてくれていました。
当日、犬用のキャリーバッグに寝かせた状態で、現地に向かいました。
真冬だったので扱いにそれほど気を遣うことは無かったけれど、気温が高い時期は注意が必要とのこと。お腹と背中のところに保冷剤などを置いてあげると良いようです。
受付で予約していた旨を伝えると、お悔みの言葉とともに施設の奥へとすぐ案内してくださいました。
火葬を事務的に済ませるのかと思っていたので、人のご葬儀さながらに整えられた祭壇が見えたときには衝撃を受けました。ああ、こんなにきちんとお別れをさせてくれるんだ・・・と感動すると同時に、いよいよ本当になび犬はいなくなっちゃうんだという実感が湧いてきて、自然と涙も溢れてきます。
お電話でアドバイスを頂いていたので、写真や思い出の品、お花などを持参していました。ちなみに、焼くときお骨にくっついてしまうそうなので、大きめなプラスチック類は難しいようです。
写真はまだ子どもたちが生まれる前、海に連れていったときの一枚。気に入っていたので、普段から飾っていたものでしたが、それを遺影として祭壇の中央に飾っていただけました。
人と同じようにご焼香などお別れのひとときがあり、そこで十分に時間をいただいたのち、すでに火葬用の台に移されていたなび犬の周りに大好きだったおやつやおもちゃを添えました。
赤茶色の毛並みによく似合う、耳に付けてたリボンと同じ種類の黄色い花も華やかに飾って・・・。
最後はお水一滴も飲めなくなっちゃうほど衰弱してしまったけれど、特別なときの豪華なウェットフード(チキン&野菜ささみとか)も、いつも飛びついていたあのおやつも、天国で食べてくれるかな。
もう触れることが出来ないふわふわの毛を撫でながら「ありがとう」と伝えました。
なび犬ちゃんにとって、良いママだったかな・・・。
いっぱい、いっぱい、後悔の気持ちが溢れてきました。
そしていつの間にか、ありがとう、が、ごめんね、に変わっていました。
↑ 亡くなる3か月前。なんだかやたらと小屋でジーっとしている時間が増えたので、そろそろ歳のせいか寒いのかな?と服を着せてみたり、あったかマットを敷いたり、新聞紙をたくさん入れてみたり・・・。
なんであの時、もっと早く病院に連れて行かなきゃ!と思わなかったんだろう、と今でも後悔しています。
⇒ペット葬で心の整理(2)「埋葬のかたちと慰霊祭」 へ続く
●安宅グループ「ペットやすらぎの郷」 047-488-4194
【所在地】千葉県八千代市下高野新道台276-7(地図)
【受付時間】9:00〜(開門/9:30)
【ホームページ】http://www.pet-yasuragi.co.jp/